施術の流れ

カウンセリング

a0001_014023_m R1
  • 治したい部位はどこですか?
    自覚症状の出ている所と、原因となっている所は、かならずしも一致しないため、”そこじゃないのに・・・”という部位を施術された、という御話を聞くことがあります。そういった感想にお応えする為に、主訴を把握し、主訴にどのような効果をあげるために、この施術を行っているのかについて、御理解がいただけるような説明を心がけています。
  • どのようなつらさや、不快感がありますか?
    痛みや不快感の出る時間帯や、症状に先立つ行動パターン、不快感の様子などは、主訴部位が、急性のものなのか、慢性のものなのか、炎症が起きているのか、構造的な原因があるのか、など、予測を立てるために重要な情報源となります。それらの御話をもとに、実際に筋肉や関節の硬さを調べていくと、より効率よく原因部位を特定していくことができます。
  • いつから気になるようになりましたか?
    つい最近から気になるようになったものから、子供のときから何十年も続いてきたものまで、組織への負担のかかり方は、個人差の大きなところです。かかっていた負担が、大きいか小さいかでも、筋肉や関節の状態は変ってきます。時間の流れの中で、どの程度の負担がかかってきたのかを知ることは、現時点での筋肉や関節の状態を予測するために大変重要な情報です。
  • 症状の出るきっかけに思い当たることはありますか?
    ころんだ、ぶつけた、慣れない運動をした、長時間座っていた・・・、など、思いあたる自分の行動を教えていただくことは、外傷性のものか、筋肉疲労によるものか等の予測に役立ちます。

治療・療養中の方へ

a0001_014315_m R1
  • 他の病気である可能性を排除するために医学的検査を受けられましたか?
    背中などのコリには、内臓疾患など重大な病気が隠されている場合がありますし、膝関節などでは関節の袋や靭帯の奇形・損傷が原因で違和感や痛みがおこる場合があります。これらが原因の場合、内科・外科的治療が優先されますので、心配な点がある場合には、検査をお勧めします。
  • 服用中のお薬はありますか?
    医薬品によるコントロールを行っている場合は、細心の注意が必要となりますので、御気軽にお話いただければと思います。
  • 病気・怪我による手術の経験はありますか?
    手術や大きなケガをされた後には、組織の癒着などが予想されますし、高血圧や動脈硬化、骨粗鬆症では血管や骨の脆さが予測されます。施術中の筋肉や関節への刺激の与え方に細心の注意が必要となりますので、心配な点は、なんでも御話いただければと思います。
  • 歯の治療はありますか?
    歯の治療は、頚椎(けいつい)(首の骨)や額関節(がくかんせつ)(アゴの関節)への影響が予測されますので、歯を抜いた、高さを調節するためにけずったなど、些細なことでも思いつくことは御話いただければと思います。

原因分析

a0002_009258 R1
  • 施術時の様子
    うつ伏せ(下向き)・あるいは仰向け(上向き)に寝ることが可能であれば
    専用のボディー・クッションの上にうつ伏せ・仰向けになっていただきます。
    うつ伏せ・仰向けになれない場合は、側臥位(横向き)で。
  • 筋肉の硬さをチェック
    筋肉の左右のバランスや、硬さを触診でチェックします。
  • 関節の硬さをチェック
    関節の可動範囲をチェックします。

施術

a0002_006997 R1
  • 筋肉の柔軟性の改善を目的とした施術
    圧迫、ストレッチ、関節へのモビリゼーション(ゆっくりとした関節運動)により周辺組織の柔軟性の回復も狙います。
    可能な場合、神経反射を目的としたスラスト(瞬間的な関節運動)を用いて、神経反射的な方法でほぐれるだろう筋肉の柔軟性向上をねらいます。
    上述の方法後、ある程度ほぐれた筋肉の中に、まだほぐれていない筋肉のスジがうきあがってきますので、それらの部位を個別にさぐりながら個別に対応します。
    神経反射的な方法で、ほぐすことのできる筋肉群がほぐれきった後に、まだほぐれていない部位は、癒着や変性を起こしている組織とみなし、物理的な圧力による癒着の剥離をめざします。
    筋肉等の柔軟性が改善された後は、固まっていた部位が、またかたまらないようにするために、姿勢や日常での行動が、どのようにしてその部位を固めてしまうのかについて説明し、予防方法としてのストレッチ体操や日常動作・姿勢の解説をさせていただければと思います。
  • 関節の可動性の改善を目的とした施術
    関節周辺の筋肉等が、固まりすぎている場合、神経反射や関節の癒着剥離を目的としたスラスト(瞬間的な関節運動)は不可能な場合が多いので、圧迫、ストレッチ、関節へのモビリゼーション(ゆっくりとした関節運動)により、関節可動域を正常範囲まで回復させます。
    スラスト(瞬間的な関節運動)が可能になるほど、関節が動くようになったところで、構造的な姿勢の問題や、自律神経系等への神経反射的な効果を目的として、全脊椎(せきつい)(せぼね)へのスラストを行います。
    この段階から、より効果的に、カイロプラクティックや整体等でいわれる、神経系の機能回復効果が期待され肩や腰などの痛みからの回復、内蔵や免疫系の機能改善がみこまれるようになります。