月別アーカイブ: 2017年3月

太さが変わる結果は? – – 歩行活性化アドバイザー 優しい出張カイロプラクティック・整体院 CHIROPRACTIC KEN 

「「伝導による熱の移動」血流によるそれに比べると少量である。」
「「血流による対流的な熱の運搬」は、皮膚血管の拡張、収縮に応じて変化。皮膚における熱移動の調節に主導的役割を果たす。」

スプーンを火であぶって熱くなるタイプの伝導より、お湯をかきまぜて熱いの来たッ!タイプの対流のほうが、熱を効率よく運んでくれるということでした。

となると、次は太いホースと細いホース、どちらの方が沢山送れるか?の話になります。

太い方が、沢山送れます。

動脈は筋肉の膜も持っているので、細くなったり、太くなったりできます。

寒いときは、熱を逃さないように、皮膚の血行を少なくします。

そうすると皮膚の表面の温度が下がります。

皮膚温の変化に即効性あり! – – 歩行活性化アドバイザー 優しい出張カイロプラクティック・整体院 CHIROPRACTIC KEN 

「皮膚温を規定する因子」
「「伝導による熱の移動」と「血流による対流的な熱の運搬」」

皮膚に針を刺すのは痛い!ですし、手軽にはできません。

皮膚の表面なら、温度計をテープではりつけるだけで済みます。

そんな訳で、皮膚表面とは?皮膚の表面の温度とは?を明確にするために、あれこれ考えます。

今日は、伝導と対流による熱の運搬です。

伝導といえば、金属のスプーンを火であぶる。そのうち、持っている所も熱くなるという現象。
筋肉や皮膚でも、熱源からジワジワと熱が移動します。

対流といえば、お風呂でお湯の上の方が熱くて、下のほうがぬるいのを、かき混ぜる時、お湯が移動して、熱いの来たー!となるあれです。
血管というホースに、熱い血液(例えば、運動して熱くなった血)が一気に来たー!って感じ。

例えば、血行が悪い時に、お腹をほぐしてコリがほぐれると、太ももの方に一気に血液が行く。
すると「脚にドバッと血がきた!あったかくなった。」とお客様がよく言われます。

伝導はジワジワ、対流は一気に熱が運ばれる。

対流の方が、皮膚温の変化に即効性あり!のようです。

内臓や筋は、たき火所 – – 歩行活性化アドバイザー 優しい出張カイロプラクティック・整体院 CHIROPRACTIC KEN 

「熱は、体深層部→皮膚→外環境の方向に流れる。」

体温は内臓活動や運動による筋活動で生まれるそです。

つまり、内臓や筋は、たき火している所。
たき火は、スグそばに居れば温かいか、熱いくらいですよね。
ただ、少し離れると、もうアツくない。

もし、ヒトの体内で、熱源のそばだけ熱い!だと、変です。

ヒトのカラダは、だいたいどこでも温かい。

熱源から離れた手のひらが温かいのは、体内の床暖房システム、血流のおかげです。

血流の高速道路、動脈周りは温かい。その熱は、周りに広がって行き、皮膚の表面に届き、最後に外の世界に出ていきます。

体内の熱源がなくなれば、だんだん熱は外の世界に出て行き、カラダは外気温と同じになります。
夏なら30度、冬なら0度と、変温動物みたい。

マイナス10度とかになる北国に行けば、コチコチに凍ることに。

話が、どんどんずれますね。

皮膚の温度!ってどこの温度? – – 歩行活性化アドバイザー 優しい出張カイロプラクティック・整体院 CHIROPRACTIC KEN 

「皮膚温とは皮膚表面の温度。」
「皮膚組織の温度(皮内・皮下温度)とは明確に区別。」

皮膚の温度!ってどこの温度のコト?

と、疑問に思いますか、ふつう。

皮膚の温度なんだから、皮膚の温度でしょ!?(どーでもいい。)

と、言われるお話です。

どうやって測るか?によって変わるじゃないか!と。

温度計を皮膚に当てて測れば、「表面の温度」。

針でさして数ミリ中に入れて測れば、「皮内温度」。

皮膚の表面も、数ミリ中も、皮膚は皮膚。
だから「皮膚温」って言われても。それだけでは、外なの?中なの?がわからないから、ちゃんと区別して考えて!と。

しかも、皮膚の表面は、汗が出て、蒸発したり、皮脂が出たりと、皮膚の中とは、物理的環境が、全然違う!!

砂漠地帯と、温帯ぐらい違う!

と、初めの文は、のたもうております。

ブタの皮 – – 歩行活性化アドバイザー 優しい出張カイロプラクティック・整体院 CHIROPRACTIC KEN 

「皮膚の体温調節における役割」
「皮膚血管、汗腺などの体温調節反射の末梢効果器の活動により熱放散調節を行う。」

皮膚をつまんでみると、子供のころは皮だけ、今は皮下脂肪で分厚い・・・。

と思うのです。実際どれくらいの厚さなのか、あまり考えたことがないですよね。

毛抜きで髭を抜くと、いがいと長い。ということは、皮膚もいがいと厚さがあるな、と感じます。

沖縄のスーパーでブタの皮を見た時も、いがいと厚いな、と。

太い血管は皮の厚い層の下にあるので、太い血管の持つ熱が、皮の中を伝わって外気に出ていく。

そうやって、上がった体温を下げています。

血の温度を下げるのが、体温調節です。

イメージならどう? – – 歩行活性化アドバイザー 優しい出張カイロプラクティック・整体院 CHIROPRACTIC KEN 

「皮膚温のセルフコントロールにイメージ喚起能力という認知的側面が与える影響を知るための実験を行った。」

私がやった実験では、呼吸法の方が良い結果でした。
心理学の実験でしたので、イメージならどうよ?という実験もしました。

事前に、イメージを鮮明に浮かべる能力が高い人と低い人を心理テストでグループ分けして、実験に参加していただきました。

イメージでも、皮膚の温度は変わりました。

たぶん、楽しい・癒やされる的なイメージを想像すると、生理学的にも呼吸が深くなって、ほーっとため息をつきたくなったり、表情筋の力が抜けて、ハーっとニコニコしてきたりするのだと思います。

イメージと言っても、純粋に「イメージ」だけではなく、脳の中で、香りや音や良い感情などがしまわれている部位にも連絡が行くのだと。

認知的といっても、認知単独で切り離すのは、コトバの上ならできますが、実在する脳のシステムの中ではムリ。イメージすれば、カラダも何か反応すると思います。

余談。

昨日、血圧高めの方に、バイオフィードバックの呼吸法で下がるかも。
いつも通りに血圧を測って、その後に呼吸法を5分やって、また血圧を測ってみる話をしました。

実験計画的には、呼吸法なしで5分後に再測定群と比較するなど工夫しないと、呼吸法が効いたか分からない、と言われてもしょうがないですが、まあ。そこは暇な時に。

自分の変化が分からない – – 歩行活性化アドバイザー 優しい出張カイロプラクティック・整体院 CHIROPRACTIC KEN 

「フィードバックの装置があれば、だれでも「すぐ」に皮膚温などのセルフコントロールが可能とは言えない。」

バイオフィードバックというのは、「体温計で熱を測って、体温を見る」のを、科学的にやる。

測った体温を自分にフィードバックしている。

ふつう、体温計で体温はかったら、リラックスして手が暖かくなった、とはならない。

セルフコントロールする気になって、呼吸を整えて、温度の変化を測定器で見て、変化が起きたときに、「どうやったら、変化した?」を感じ取る練習をして、初めてバイオフィードバック訓練と言えます。

ですので、身体感覚がニブイと、自分の変化が分からないので、なかなか温度が上げられないのでした。

自分のカラダに無頓着タイプに有効! – – 歩行活性化アドバイザー 優しい出張カイロプラクティック・整体院 CHIROPRACTIC KEN 

「心理的な緊張や不安が身体的な症状と関連していることに気が付かない患者に対して、バイオフィードバックが、心身相関を理解させる役割を果たすと考えられている。」

精神的ストレスで胃潰瘍になったり、血圧があがったりします。

体に敏感な人なら、今日は熱っぽいとか気がつくものですが、まったく無頓着な人もいるようです。

カラダと心が関係あると言われても、まったく分からない。ピンとこない。こないから、信じられない。だから、休養を取りなさいと医者に言われても、まだまだ大丈夫です、と自分の感覚で判断。自分では、ムリをしているのかさえわからないまま、限界を越える。というタイプには、例えば心拍数のグラフを見てもらいながら、「走るイメージを思い出してください。」とやると心拍数が上がり、「ゆったりと、寝転がるイメージを」とやると心拍数が下がる。こんな経験をしてもらうと、「おや?考えるだけて、心臓の動きが変わるぞ?!」と、心身相関を信じられるようになりやすい。バイオフィードバックを、このような認知的変換のためのツールに使うのもアリ。

呼吸法で温度が上がりました – – 歩行活性化アドバイザー 優しい出張カイロプラクティック・整体院 CHIROPRACTIC KEN 

「単に制御すべき方向を教示した場合。フィードバックの効果を確認したものと、確認できなかったものがある。」

指先の温度をあげる。座ったままで、運動せずに。

どうやるのか何も説明のないまま、「では、温度を上げてください。」と言われ、バタンとドアを閉められ一人にされて、外から観察される。

良い気分ですか?

皮膚の温度はリラックスしないと上がりません。たぶん、この実験は失敗でしょうね。

被験者の方が、なれる前に実験終了。論文には、「ヒトは自らの意思で、皮膚の温度を上げられない。すなわち、自らの意思で、自律神経は制御できない。」と書かれるでしょう。

たまたま図太い人ばかりが被験者にいて、温度が上がるのを目撃した研究者は、「ヒトは自分で、皮膚の温度を上げられる!」と、報告するでしょう。

私の経験では、呼吸法とイメージで温度が上がりました。

私自身も被験者になって、実験していたので、今では40秒くらいで、布団のなかなら冷えた手でもポカポカにできます。

皮膚の温度を上げると、良いことありそう! – – 歩行活性化アドバイザー 優しい出張カイロプラクティック・整体院 CHIROPRACTIC KEN 

「末梢皮膚温の上昇方向への制御の基礎研究。」

皮膚の温度を上げると、良いことありそう!
ということで、大学の先生たちが実験をして、効果を証明しようとし始めました。

実験は、ネズミなどの動物でやってみたり、学習障害、心的外傷後ストレス障害、うつ病、強迫性障害、不安性障害、パニック発作、かんしゃく、偏頭痛、慢性疼痛、自閉症、物質依存、てんかん、外傷性脳損傷、植物状態(バイオフィードバック研究36(2),143-148,2009-10-25,日本バイオフィードバック学会)や、健康なヒトでも行われています。

けっこう効果があるという報告です。